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活動履歴

ブラジル レシフェ うま味セミナー 
Educational Umami Events in the I CONAG grand gastromic seminar

2007年10月開催


ワークショップの参加者たち

肉、トマト、チーズ、卵とバラエティ豊かな食材を使ったブラジルの伝統料理には、うま味が豊富に含まれる。無意識のうちに慣れ親しんでいるうま味をこの国の人々に再認識してもらおうと、 2007年10月、大西洋岸に位置するペルナンブコ州の州都レシフェにて、うま味インフォメーションセンター主催による3つのイベントが開催された。


“謎の味”のテイスティング - UMAMI Infomation Center
サレス氏の調理風景
これらのイベントは、10月8~11日の4日間にわたり開かれたブラジルの食の全国大会 ( I CONAG - I Congresso Nacional De Gastronomia) の一環として企画されたもの。市内を2つの川が流れ、「ブラジルのベニス」と称されるレシフェは、16~17世紀に砂糖の輸出で栄えた美しい港町で、さまざまな地方の文化が交ざり合い、伝統料理もサンパウロなどとは異なった独特のスタイルのものが多い地域である。会場のマル・ホテルには、シェフや料理研究家、教育者、学生、報道関係者など 700人が集まった。


参加者に配布された資料
続いて同日午後には、サレス氏の指揮により、ブラジル料理のうま味に関するワークショップが開催された。約 180人が参加した同ワークショップでサレス氏は、最初にうま味の存在を知った時、自分のような感覚的な料理人にとっては、うま味はやや科学的過ぎると感じていたことを告白した。ところが昨年、サンパウロでのうま味イベント に参加した際、それが自分が小さな頃から慣れ親しんできた味だということに気付き、うま味についての研究を始めたという。実際サレス氏の家庭では毎日肉を食べる余裕がなく、母親はうま味を多く含むなすやトマトやチーズで「肉のような味を作り出す」工夫をしていた。どんな料理人でも、自分の作った料理の味に「何かが足りない」と感じることがある。それは今までは理屈では説明できないものだと思っていたが、実はこれはうま味が足りないということだったのだとサレス氏は語った。


サレス氏はさらに、ブラジルの食文化の中でうま味が大変好まれていることを、地域によっては生の牛肉より人気の高いビーフジャーキーなどの例を挙げて解説。最後には、料理をおいしくするためには「うま味食材をたくさん使えばよい」のではなく、大切なのはバランスであることも強調した。先の"Aparecidinho "を創作する時、氏は当初うま味の強いパルメザンチーズを使ってみたが、マニオッククリームの魅力が生かされない。そこでもっと軽いチーズを使い、トマトとビーフのうま味を前面に出すようにしてみたら納得のいく味になったという。

“謎の味”のテイスティング - UMAMI Infomation Center
サレス氏の調理風景
サレス氏のAparecidinho&quot - UMAMI Infomation Center
サレス氏の料理"Aparecidinho"


講演中の二宮くみ子氏
11日に行われた最後のうま味イベントは、うま味インフォメーションセンター理事の二宮くみ子氏による講演。うま味と料理を分子の観点から分析する「分子料理法( Molecular Gastronomy )」というテーマは多くの人の興味を惹き、会場には 500人もの参加者が詰め掛けた。二ノ宮氏はうま味の構成要素や味覚への作用を科学的に解説し、うま味というと異文化的なものと思われがちだが、実は世界中で、人間が生まれた時から親しんできている味であり、グルタミン酸やグアニル酸、イノシン酸といったうま味成分を科学的に意識していなくても、それを含む食品をどのように料理したらよいかは経験的に知られているのだということを強調した。うま味という言葉はまだポピュラーではないものの、フェジョアーダ(肉と豆のシチュー)など伝統的うま味料理が多く存在するブラジル料理は、この二宮氏の説明を実によく象徴している。このような「素質のある」国で、うま味がもっと理解されるようになった時、それが食文化にどのように影響するかが楽しみなところである。



I CONAG ホームページ(ポルトガル語) : http://www.factos.com.br/conag/
 programa.html
アニェンビ・モルンビ大学ホームページ(ポルトガル語) : http://portal.anhembi.br/
マラ・サレス氏のレストラン『トルデシーリャス』ホームページ
(ポルトガル語) :
: http://www.tordesilhas.com



 
   
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