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北海道 礼文島
第1回 昆布サミット2007 in 礼文島

2007年7月開催

昆布の産地・北海道、仲買が集まる北陸、料亭のある都・京都の3点を結ぶルートは通称「昆布ロード」と呼ばれ、だしを基本にした日本料理にとって古くから重要な役割を果たしてきた。この度、記念すべき第一回の「昆布サミット2007 in 礼文島」が北海道礼文町の主催にて開催された。 このサミットは昆布の生産者、仲買、料理人などの消費者が一堂に会し、それぞれの立場から意見を交わす初の試みとなった。

海中のリシリコンブ   礼文島昆布干場の風景
海中のリシリコンブ 礼文島昆布干場の風景

Old Fown warsaw - UMAMI Infomation Center
講演中の二宮氏

参加者は、北海道礼文町長・小野徹氏、香深漁業協同組合代表理事組合長・和泉優氏、船泊漁業協同組合代表理事組合長・瀬戸川喜太郎氏、京都市教育委員会教育長・門川 大作氏、日本料理アカデミー・鵜飼治二氏、NPO法人・うま味インフォーメーションセンター理事・二宮くみ子氏、株式会社奥井海生堂 代表取締役・奥井 隆氏ら、各地、関連機関の関係者が集まった。

サミットはまず、うま味インフォーメーションセンター理事・二宮くみ子氏の基調講演からスタート。「うま味」の発見とその歴史を解説し、さらに京都の料亭のだし汁を使ったアミノ酸分析の研究結果を紹介した。そのなかで、西洋のチキンブイヨン、中国の湯(タン)、日本の昆布だしには、いずれもうま味成分・グルタミン酸がたっぷり含まれていて、なかでも昆布だしはうま味以外のアミノ酸が非常に少ないため、余計な味を加えず素材そのものの味を極限まで引き出すことが基本の日本料理には欠かせないものであることを解説した。また、現在“UMAMI”は世界共通語になっており、各国の料理人や研究者から注目が集まっていること、バターやクリームを減らした新しいスタイルのフランス料理に挑戦するシェフ達にとって、昆布が重要な存在になっていることを強調した。

O公演中の奥井氏
公演中の奥井氏
引き続き、昆布仲買業者の代表として奥井海生堂代表取締役・奥井隆氏が、奈良時代から始まる昆布の歴史を解説。さらにフランスのワインと同じように昆布にも収穫される浜によって“浜格差”と呼ばれる区分けがあること、そのなかでも礼文島の香深浜は“別格浜”と呼ばれ、昔から特に高品質の昆布が収穫されてきたことを説明。また、食のグローバル化が進む中で、日本古来の食材である昆布について正しい認識を広める必要性も説いた。

つづいて二宮氏の司会進行によるパネルディスカッションが行われ、日本料理アカデミーの鵜飼治二氏、京都市教育委員会教育長門川大作氏が食育の観点から、日本料理に欠かすことのできない昆布・昆布だし汁の神髄を子ども達に伝えていくことの重要性を強調した。最後に、第二回の昆布サミット開催に向けて、一般の人々への情報公開をより積極的におこなっていくことを確認し、「昆布サミット2007 in 礼文島」共同宣言が採択された。

パネルディスカッション
パネルディスカッション
Old Fown warsaw - UMAMI Infomation Center
昆布サミット2007 in 礼文島共同宣言
(クリックして拡大)

サミット終了後の懇親会では、今後、礼文島の中学生の修学旅行で、昆布が京都の料亭でどのように使われているのかを見学したり、京都の料亭関係者が礼文島で昆布の勉強会をおこなうなど、新たな交流の計画で盛り上がり、今回のサミットが生産者・仲買・昆布消費者の結びつきを深める絶好の機会となったことを感じさせた。

株式会社奥井海生堂 http://www.konbu.co.jp/
北海道礼文町産業課 http://www.dosanko.co.jp/rebun/
特定非営利活動法人日本料理アカデミー http://culinary-academy.jp/jpn/



 
   
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