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フランス パリ
「日本の食文化セミナー - Seminaire sur la Culture Culinaire Japonaise - 昆布セミナー」

2006年9月開催

講演会場風景
講演会場風景
2006年9月23日、食の都パリで日本食と日本食の食文化を正しく理解してもらうことを目的とした「日本の食文化セミナー - Seminaire sur la Culture Culinaire Japonaise - 」が開催された。第三回目のセミナーとなる今回のテーマは「昆布」。過去には「豆腐」「日本酒」のセミナーも開かれている。昆布の老舗、奥井海生堂(株)の奥井隆社長が講師を務め、「ワインを知ることがフランス文化を知る鍵ならば、だしを知ることこそ日本文化を知る手がかり」と語った。第5の味「うま味」や日本の歴史と共存する昆布の文化的、経済的役割も説明した。

講演の後の昆布だしと昆布料理の試食会では、フランス料理への昆布の利用、ワインとの相性などについて参加者とのディスカッションもあり、「いかにして良い昆布を入手できるか」と相談を持ちかけてきた日本食愛好家もいた。昆布だしの試飲では、「海の香りがする」「生牡蠣の汁と共通の味を感じる」などの声が聞かれ、昆布巻き、昆布しめ、和え物などの昆布料理も好評だった。
試食会場での昆布の説明
試食会場での昆布の説明
TV取材に応える奥井氏
TV取材に応える奥井氏
フランスには食用に適する海藻がほとんど存在せず、一般のフランス人は食材としての昆布の存在も料理ベースとしての昆布だしもよく知らないのが事実だ。海藻の利用というと最近ではスキン・ケア用の基礎化粧品の素材として利用されている程度の知識しかなく、海藻を食べるとなると巻き寿司に利用される海苔程度しか思い浮かばない。しかし、その一方で気鋭あるフランス料理のシェフ達は新しい味を追求して未知の食材に挑戦している。奥井氏がパリ16区にあるミシュラン・ガイドの二つ星レストランASTRANCE(アストランス)で食事をした時、突き出しに昆布のスープが出されたという。また、常に創造的な料理を提案し続ける三つ星シェフ、Pierre GAGNAIRE(ピエール・ガニェール)。パリ8区にある彼のレストランの厨房にはいつも昆布のブイヨンが置いてあるという。
昆布料理を試食する フランス人参加者
昆布料理を試食するフランス人参加者
中川パリ日本文化会館館長、 奥井氏、中川夫人
中川パリ日本文化会館館長、
奥井氏、中川夫人
講演後の質疑応答で「昆布料理は西洋料理に利用できるか」との質問があった。それに対し奥井氏は「もちろんです。わたしの家内は昆布に洋風ブイヨンを合わせたリゾットを上手に作ります」と笑顔で答えていた。昆布が広くフランス料理の食材になるのも遠い話ではないだろう。

 
   
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