日時:2009年11月11日 午後2時より午後3時30分
場所:東京 銀座五丁目 三笠会館本店 バンケットルーム
主催:銀座料理飲食業組合連合会・銀実会共催
参加者:銀座料理飲食業・物品関連業の皆様 約40名
秋も深まった11月、銀座三笠会館にて「うま味を知る!うま味を極める!」~UMAMIは世界共通語~と題して、弊センター理事、二宮くみ子による、うま味講演が行われた。
弊センターはこれまで海外のシェフ対象の同様のワークショップは数多く実施しているが、日本の料理のプロの方々を対象としたワークショップはあまり例がなく、新たな試みとして臨んだ。
表題のとおり、海外でUMAMIが大変関心を集めているという情報から始まった講演は、続いて、うま味という味の説明、またそもそもおいしさとは何か、へとつながった。
そこで、うま味の実体験として、ミニトマトの試食を行い、参加者の言葉でうま味の表現を試みたあと、味を感じるしくみや基本味、池田菊苗博士によるうま味発見の背景へと進み、身近な食材に含まれるうま味の説明ののち、料理人の方々にとって身近なだしのなかのうま味についての説明と試飲に至った。
鰹のみのだしと昆布だしを順に飲み、最後に二つを混ぜたものを試飲する過程で、参加者もだしのうま味、また相乗効果について、深く体感されたようだった。
最後に、昨年のうま味発見100周年の様々な催しを中心にしたうま味インフォメーションセンターの活動紹介を行い、質疑応答へ移った。
食育活動にも携わる料理人の方からは、高校生はだしを好むのに、小学生では半数が好まなかったという体験をもとに、年代によるだし・和食の嗜好性についての質問が呈された。
二宮は食品企業(味の素株式会社)のデータを引用し、小学生の嗜好は家庭での食習慣による影響が大きく、家庭での和食摂食頻度が低い子供ではだしを好まない傾向があることを紹介した。
大規模な嗜好調査の結果では、10~30代にかけて洋風のものも含め様々な料理を好むようになるが、幼少時に和食に接していた人は年齢が上がるにつれて和食回帰が見られるなどを説明した。
また、別の料理人の方からは、うま味の利かせ方の目安、さじ加減についてのコメントがあり、すでにうま味を理解し、日々の味づくりの中でうま味を生かされている様子が伺えた。
財団法人 味の素 食の文化センター事務局長 飯田祐史氏より、お土産として江戸の錦絵のご提供とそのご説明をいただいたのち、散会となった。
雨の中の講演会であったが、多数の方々に参加いただくことができた。
司会を務められた銀座料飲組合・事業委員長 南條氏の言葉をお借りすれば、“大変後口の良い講演会”となった。
このご縁から今後もまた料理飲食業関係者の方へのうま味情報を提供する機会が広がることが期待される。