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キムチのうま味

キムチ

日本では、「白いご飯に漬物」は食卓に並ぶ定番スタイルです。 その漬物は梅干、沢庵といった伝統的なものから野菜を刻み塩で揉んだ浅漬け、塩で漬けた塩漬、ぬか床で漬けたぬか漬、味噌に漬けた味噌漬けと多岐にわたります。近年キムチ(韓国由来の漬物で唐辛子が効いた辛味の強い漬物)が市場をにぎわしており、その生産量は243,027tを占めています。(漬物の総生産量956,835t食品産業総合動態基本調査2007年)
キムチは古くは醤油漬けのようなものでありましたが、豊臣秀吉の朝鮮出兵で南米原産の唐辛子が日本を経由して16世紀末に朝鮮半島に伝播し、キムチの味も大きく飛躍したそうです。

最も一般的な白菜キムチは、白菜を塩漬けした後に調味液(エビやイカの魚介類を醗酵させて作った塩辛・香味野菜(ニンニク・ショウガ・ニラ)・リンゴ・唐辛子・塩・砂糖等を混ぜたもの)を葉の間に挟み、空気に触れないように密閉し1晩以上漬けて作ります。

さて、そのキムチのうま味について見てみましょう。


【図】キムチ中の遊離アミノ酸含量 グラフにキムチ中の遊離アミノ酸含量を示します。
クリックすると図が表示されます

グラフは、緑色が生の白菜、えんじ色は韓国済州島の市販品、黄色は済州島西帰浦の食堂にて製造品(調味料に塩辛等使用)、水色が韓国尼寺(慶北尚州郡・観音精舎/塩辛不使用)製の白菜キムチの遊離アミノ酸含量を示します。
白菜は野菜の中でもうま味の多い野菜で100g中にグルタミン酸が約94mg含まれています。3品の白菜キムチの遊離アミノ酸の中では、グルタミン酸やプロリン、アラニンが多く含まれています。尼寺製キムチは、仏教の教えに基づき動物性の塩辛を使っていません。韓国済州島の市販品と済州島西帰浦の食堂製造品は、白菜そのものや尼寺製に比べてアミノ酸含量が多く、醗酵調味料の影響が示唆されます。白菜キムチは、素材の白菜のうま味、調味料中の醗酵食品のうま味が十分に活かされた食品と言えます。

(なお、本分析データは、同一の白菜を使用して調理したものではありませんので含有量は目安としてください。)


 
   
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