塩鮭の頭、節分の炒り大豆、鬼おろし(鬼も寄せつけないほど鋭いおろし器具)でおろした大根・人参を厚手の鍋で煮込み、最後に酒粕を加えて醤油等で味を整えます。 旧暦2月の初午の日に、無病息災、破魔招福の祈りを込めて各家庭で作られてきました。鎌倉初期から伝えられているもので、身近にある材料を使って栄養バランスが良く保存もきく、人々の知恵が結集した料理といえます。栃木のほか県境の群馬、茨城にも伝わり、語源は宇治拾遺物語等に記述がある「酢むつかり」の説が有力と言われています。
酒粕と醤油のうま味が鮭と炒り大豆や人参を包み込み、ワンチームに!無病息災、破魔招福を祈って家族で囲むうま味豊富な行事食です。
出典:栃木県農政部編集「ふるさとの味とちぎの味」をもとに作成
RECIPE_HEADEND MATERIAL_TITLE MATERIAL_HEAD(5人分)
・大根 1kg
・にんじん 150g
・炒り大豆 40g
・油揚げ 1枚
・塩鮭の頭 小1/2個(150g程度)
・酢 大さじ1
・酒粕 50~75g
・しょうゆ 適量
・塩 適量
・砂糖 お好みで
MATERIAL_FOOT① 鮭の頭はよく洗い、2cm程の角切りにしてゆでこぼす。酢と水(適量)を加えて火にかけ、沸いたら弱火にしてアクを取りながら2~3時間煮る。ひたひたの水分量で煮あげる。
COOKING3② 大根とにんじんは鬼おろしですりおろす。炒り大豆はふきんに包んでもみ、皮を取り除く。油揚げは薄い焦げ色がつく程度に焼き、縦半分にし細切りにする。
③ 酒粕は小さくちぎって熱湯に浸してやわらかくする。
④ ①と②を全て混ぜ加熱し、沸いたら弱火にして1時間程煮る。
COOKING_IMG⑤ 味がなじんだら③を加え、しょうゆ、塩で味を調える。
POINT_START2・塩鮭の頭は焼いてから使用してもよいです。
・材料の分量はお好みで加減してください。
・炒り大豆の代わりに生大豆を使用する場合は水に浸してから塩鮭の頭と一緒に煮て下さい。
POINT_END