日本の 郷土料理と うま味
高知県 の郷土料理

かつおのたたき

かつおのたたき

「かつおのたたき」は漁師が船上で食べていたまかないだったものが一般に伝わったとされています。もともとは保存技術のない時代、船上で鮮度が落ちたかつおを食べるために、“たたき”という料理法が発展したともいわれています。“たたき”にすることで、かつお特有の生臭さも軽減されます。“たたき”とは、その名の通り“叩く”を意味し、調理の際に、塩やタレをかけて叩いて味を馴染ませたことに由来するといわれています。 いまでは全国的なメニューになった「かつおのたたき」ですが、高知県では地域や集落によってこだわりやレシピが少しずつ異なります。また、たたき料理が盛んな高知県では、地域によってウツボなどの魚、肉やしいたけ、かぼちゃやなすなど、かつお以外もたたきにして食べられています。

出典:農林水産省Webサイト『うちの郷土料理』をもとに作成
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/katuonotataki_kochi.html

かつお自体にうま味成分であるイノシン酸やグルタミン酸が含まれており、かつおを炙ることで風味がより増して、かつおのうま味成分とともに、かつおの味を引き立てます。

材料

(4人分)
・かつおの切り身(たたき用) 300g
・塩 小さじ1/2
・ゆず酢 大さじ1
・しょうゆ 大さじ3
・にんにく 4~5片
・ねぎ 1本(20g)
・たまねぎ 1/4個

つくり方

① 3枚におろしたかつおの⾝を背と腹に切り分けて、焼き網にのせ(または⿂串に刺して)炎にかざして3⾯をあぶる。

② 厚めの刺⾝に切る。

 まな板の上で塩を振って叩き、さらに半量のゆず酢と、しょうゆを振りかけて軽く叩いて、⽫に盛る。

 かつおの上ににんにくの薄切りを散らし、好みでねぎの⼩⼝切り、たまねぎの薄切りを散らす。残りのゆず酢としょうゆをかける。

POINT

  • みょうがや青じそなど、お好みの薬味を加えてお召し上がりください。
  • かつおは中まで火が通らないように表面をさっと炙りますが、炙りすぎてしまった場合は耐熱ビニール袋に入れて氷水に浸けて余熱で火が入るのを防いで下さい。直に水に浸けると水っぽい仕上がりになるのでご注意ください。