日本の 郷土料理と うま味
山口県 の郷土料理

柏椀

柏椀

山口県の郷土料理である柏椀(かしわん)は、鶏肉としいたけを使った汁物で、それぞれの具材を丁寧に煮てから味付けをし、冷ました汁で仕上げるのが特徴です。 山口県では各家庭で作られているほか、学校給食で郷土の味として提供されるなど県民にとっては親しみのある郷土料理ですが、昔はおもてなし料理として冠婚葬祭の時やお客を招待する時など、特別な日に振舞われたハレの日の料理の一つだったようです。

片栗粉をまぶしてゆでてうま味が封じ込められた鶏肉と、冷ましただし汁のうま味をお楽しみください。

出典:農林水産省Webサイト『うちの郷土料理』をもとに作成
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/43_11_yamaguchi.html

材料

(4人分)
・干ししいたけ 4枚
A {干ししいたけの戻し汁 90ml 砂糖 小さじ1と1/3 しょうゆ 小さじ1と1/3}
・だし汁 400ml
B {酒 小さじ1/2 砂糖 大さじ1と1/3 塩 小さじ2/3 しょうゆ 小さじ2/3}
・卵 2個
・鶏ささ身 2本
・片栗粉 小さじ1/2
・春雨 8g
・ほうれん草 20g
・かまぼこ 40g

つくり方

① 干ししいたけを水で戻しておき、Aで下味をつける。

② だし汁をBで味つけをし、冷ましておく。

③ 鶏肉はひと口大のそぎ切りにし片栗粉をまぶしてたっぷりの熱湯でゆでる。
卵は固ゆでにして縦半分に切る。
春雨は3等分に切り熱湯でゆで水気を切る。
ほうれん草をゆでて3cmの長さに切る。
かまぼこは4切れに切る。

 椀の中に①③を並べ、冷ました②を注ぐ。

POINT

  • だし汁は、昆布とかつお節でとる一番だしを使用しましたが、和風顆粒だしでも代用できます。その場合は加える塩の量を減らしてしてください。