日本の 郷土料理と うま味
福島県 の郷土料理

こづゆ

こづゆ

ホタテの貝柱をだし汁の中でもどし、豆麩、椎茸、にんじん、里芋、キクラゲ、糸こんにゃく等を加え、醤油、塩、酒で味を整える薄味のお吸い物で、会津塗りのお椀でいただきます。会津藩のごちそう料理として生まれ「かいつゆ」とも呼ばれていたこづゆは、現在も正月や冠婚葬祭など特別な日に欠かせないおもてなし料理で、何杯でもおかわりをしてよいとされています。各家庭の味として姑から嫁へ受け継がれています。また、具だくさんの材料の数は縁起のよい奇数が習わしのようです。

ホタテの貝柱を戻すのは、うま味たっぷりの出汁の中。貝柱の中も外もうま味に包まれた贅沢な一品です。具沢山うま味汁は献立の一品として栄養バランスもいいですね。

出典:JAあいづ若松女性部のレシピをもとに作成

材料

(5人分)
・干し帆立貝柱 3~5個
・干ししいたけ 3枚
・きくらげ 10g
・にんじん 1本
・里いも 5個
・糸こんにゃく 1袋
・ぎんなん(水煮)10粒
・豆麩 1/2袋
・みつば 適量
・だし汁 適量
A{しょうゆ 塩 酒 適量}

つくり方

① 干し帆立貝柱、干ししいたけ、きくらげは3時間程水につけてもどす。貝柱はほぐし、干ししいたけは1cmさいの目切りにする。きくらげは手でさく。貝柱と干ししいたけのもどし汁はとっておく。

② 豆麩は水でもどしておく。

③ にんじんはいちょう切り、里いもは半月切りにし、塩(分量外)を少々入れた湯でそれぞれ下ゆでする。糸こんにゃくは3cmに切りさっとゆでる。

④ ①の具材と③に、①のもどし汁とだし汁をかぶる程度に加えて煮る。Aで調味する。

⑤ ②を軽く絞り、ぎんなんとともに④に加えてひと煮立ちさせ、器に盛りつける。みつばを添える。

POINT

  • だし汁は、昆布とかつお節でとる一番だしを使用しましたが、和風顆粒だしでも代用できます。