日本の 郷土料理と うま味
岩手県 の郷土料理

柳ばっと

柳ばっと

岩手県の郷土料理「柳ばっと」は、寒冷な気候で米の生育が難しく、耐寒性のあるそばなどが栽培されてきた地域ならではの料理です。江戸時代に南部藩は、細切りのそばは手間がかかり贅沢であるとし、農民が食すのを禁止しましたが、人々はそば粉を団子にして「これはそばではない」として食しました。
「柳ばっと」の「柳」は、春に最初に芽吹き秋に最後に葉を落とす柳の葉の形状にして長寿の願いを込めたと言われます。「ばっと」は法律に違反した「法度」に由来しているようです。
10月8日から23日までは二十四節気の「寒露」といい、朝夕は肌寒く秋が深まる時期です。きのこや野菜のうま味がたっぷりの、からだのあたたまる郷土料理を是非お試しください。

出典:農林水産省Webサイト『うちの郷土料理』をもとに作成
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/28_7_iwate.html

材料

A{そば粉 150g 木綿豆腐 100g ぬるま湯 25ml}
B{煮干し 30g 水 1,600ml}
C{にんじん 40g ごぼう 40g 大根 50g しめじ 40g}
凍み豆腐 1枚
みそ 50g
高菜漬け 30g

つくり方

①ボウルにAを入れてこねる。耳たぶくらいの硬さになるよう、ぬるま湯の量を加減する。直径1cm程度の棒状に伸ばしてから5cm程にちぎり、両手で薄くつぶして柳の葉の形にする。
②Bを火にかけて、だしをとる。

③にんじん、ごぼう、大根は短冊切り、しめじはほぐし、凍み豆腐は水でもどして短冊切りにする。高菜漬けは塩抜きして3cmに切る。

④②にCを入れて火にかけ、煮えたらみそを半分入れる。①と凍み豆腐も入れて煮立たせ、残りのみそを入れて火を止める。
⑤器に盛り付けて高菜漬けを添える。

POINT

・①の生地はやわらかすぎると扱いづらくなるので、ぬるま湯は少しずつ様子をみながら加えてください。