日本の 郷土料理と うま味
島根県 の郷土料理

しじみ汁

しじみ汁

島根県東部の斐伊川(ひいかわ)最下流に位置する宍道湖(しんじこ)は全国で7番目に大きな汽水湖です。大粒のヤマトシジミは、国内トップレベルの漁獲量を誇り、全国的にも有名です。宍道湖でとれる代表的な食材「宍道湖七珍」のひとつに数えられており、特に出雲地方では、このしじみを使った「しじみ汁」が日常食として根づいています。 ひと昔前は、しじみをどっさり積んだ箱を乗せたリヤカーをおばあさんが引いてまちなかを売り歩く光景がよく見られ、東京の納豆売り、京都の豆腐売りといった物売りと並ぶ、朝の風物詩だったといわれます。 年間通じてとれるため日常的に食べられますが、土用に食べる「しじみ汁」は特に格別とされていました。この時期のしじみは身が大きく、プリプリとした食感で栄養価が高いため、夏バテ予防としても重用されます。

出典:農林水産省Webサイト『うちの郷土料理』をもとに作成
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/shijimijiru_shimane.html

しじみのうま味だけでも美味しいですが、昆布を入れることでうま味の相乗効果が生まれます。

材料

(4人分)
・しじみ 300g
・水 600ml
・昆布 5cm
・みそ 大さじ1

つくり方

 ボウルにザルを入れて1%の塩水(分量外)を張り、しじみを入れてふんわりとアルミホイルをかぶせる。冷暗所に一晩置き砂をはかせる。

 鍋に水と昆布、しじみを入れ中火で煮る。

 湯が沸いたら火を弱め、しじみが口を開けたら昆布を引き上げてみそを加えて調整する。器に入れて、好みで小ねぎを散らす。

POINT

  • しじみは煮過ぎないよう注意してください。