日本の 郷土料理と うま味
鹿児島県 の郷土料理

鶏飯

鶏飯

「鶏飯」は、ほぐした鶏肉、干ししいたけ、錦糸卵、パパイヤの味噌漬け、みかんの皮などを、白いごはんの上にのせ、鶏ガラのスープをかけて食べる奄美地域を代表する郷土料理です。かつて奄美群島が薩摩藩の支配下に置かれていた時代、当時は非常に貴重なものであった鶏を余すことなく使ってつくった「鶏飯」で鹿児島本土の役人たちをもてなしたそうです。このころはまだスープをかける風習はなく、鶏の炊き込みごはんでしたが、昭和に入ってから鶏ガラのスープをかけて食べるアレンジが浸透し、いまではそれが一般的となっています。凝縮した鶏のうま味が味わえ、年間を通して家庭や専門店で食べられています。

出典:農林水産省Webサイト『うちの郷土料理』をもとに作成
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/keihan_kagoshima.html

材料

(4人分)
米 320g 
水 480ml
鶏がらスープ 800ml
鶏ささみ 60g
干ししいたけ 8g
さやいんげん 80g
葉ねぎ 20g
パパイヤのみそ漬け 40g
みかんの皮 少々
焼きのり 少々
A{塩 少々 酒 小さじ2 うす口しょうゆ 小さじ2 本みりん 小さじ2}
B{干ししいたけのもどし汁 80ml うす口しょうゆ 小さじ2 本みりん 小さじ1}
C{卵 2個 砂糖(上白糖)少々 塩 少々}

つくり方

① 干ししいたけは洗って水でもどし、もどし汁はとっておく。米は分量の水に30分浸してから炊く。さやいんげんは塩ゆでし、細めの千切りにする。葉ねぎ、パパイヤのみそ漬け、みかんの皮はみじん切りに、焼きのりは千切りにする。
② 鶏がらスープを鍋で熱し、鶏ささみを入れてゆで、細かく裂く。スープにAを加える。

③ Bを火にかけ、千切りにした干ししいたけを煮含める。Cで錦糸卵を作る。

④ 具材を皿に盛り付ける。
⑤ ごはんを茶碗に盛り、④をのせて②のスープをたっぷりかけていただく。

POINT

・市販の鶏がらスープを使用しましたが、鶏がらをじっくり1時間程煮だしてスープをとると、より濃厚な鶏のうま味をたのしめます。
・パパイヤのみそ漬けは、奈良漬けで代用可能です。