日本の 郷土料理と うま味
北海道 の郷土料理

石狩鍋

石狩鍋

北海道を代表する郷土料理である石狩鍋は、その名の通りサケで有名な石狩川の河口にある石狩町の料理から生まれました。 江戸時代からさけ漁が盛んに行われていた石狩地方では、とれたてのサケをぶつ切りにしそのまま味噌汁の入った鍋に入れて食していたといいます。 元々は漁師料理でしたが、寒い冬に身体を温める鍋料理として、現在は家庭料理としても定番になっています。作り方は変わらず、ぶつ切りにしたサケを野菜と一緒に昆布だしの中で煮込み、味噌で味を調えたら完成です。焼くと失われてしまうサケ皮のコラーゲンもぶつ切りにして煮込むことでたっぷりと鍋の中に入っているのも嬉しいポイントです。

サケと昆布、そして野菜から出るうま味の相乗効果で、寒い北海道の冬を彩る滋味深い冬の味わいです。

出典:農林水産省Webサイト『うちの郷土料理』をもとに作成
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/ishikarinabe_hokkaido.html

材料

(3~4人分)
A {さけ 400g、白子 適量、豆腐 1丁、こんにゃく 1枚、大根 150g、にんじん 100g、しいたけ 4枚、ごぼう 50g、長ねぎ 3本、さやいんげん 50g、ほうれん草 100g、白菜 4枚}
・昆布 30g程のもの3枚
・昆布だし汁 適量
B {みそ 100g、みりん 大さじ2、砂糖 少々、塩 少々}
・すじこ 適量
・粉山椒 お好みで

つくり方

① さけはぶつ切り、白子は適当な大きさに切り、すじこは皮からはずす。

② 豆腐は角切り、こんにゃくは一口大にちぎる。大根、にんじんは半月切り、しいたけは半分に切り、ごぼうはささがき、長ねぎは斜め切りにする。さやいんげんは筋をとって半分の長さにし塩ゆでにする。

③ 白菜とほうれん草はゆでて、ほうれん草を芯にして白菜で巻き、3~4ヶ所を細く切った昆布で結んで2~3cm程の長さに切る。

④ 鍋に昆布を敷き、中央に合わせたBをおき、まわりにAを並べて入れる。

昆布だしを入れて火にかけ、煮立ったらすじこを加える。好みで山椒をかける。

POINT

  • お好みで仕上げにバターを加えてもおいしく召し上がれます。