うま味インフォメーションセンター

活動報告

An Evening of Kaiseki & Umami (懐石とうま味の夕べ)レポート

2012.06.14

日  時 2012年4月14日(土)
場 所 ニューヨーク メトロポリタン美術館 メンバー専用レストラン
共 催 メトロポリタン美術館・うま味インフォメーションセンター
登壇者 「菊乃井」三代目主人 村田吉弘氏 / うま味インフォメーションセンター 理事 二宮くみ子

2012年は日米友好の桜が日本から米国に寄贈されて100周年という記念すべき年にあたり、アメリカ各地で様々な記念事業が催され、二国間の文化的・人的な交流がますます盛んになっています。

4月14日、セントラルパークの桜が満開の週末、うま味インフォメーションセンターはメトロポリタン美術館と共催で、菊乃井三代目主人村田吉弘氏、木乃婦三代目主人高橋拓児氏、瓢亭十五代目主人髙橋義弘氏のご協力のもと、美術館メンバー専用レストランにてうま味の普及を目的としたAn Evening of Kaiseki & Umami(懐石とうま味の夕べ)を実施いたしました。

このディナーにはメトロポリタン美術館への高額寄付者を中心に86名の方が参加され、特別ゲストとして在ニューヨーク日本国総領事夫人が出席されました。

最初に、本センター理事二宮くみ子がうま味のレクチャーとテイスティングを行いました。テイスティングでは、うま味を使用すると簡単に減塩できることを体験していただき、またDVDによるレクチャーでは、味を調和させる役割を担ううま味を音楽でのベースラインに例え、音の違い(メロディラインのみの音、メロディラインにベースラインを加えた音)を表現した際には会場からも大きな頷きがありました。

レクチャーの最後には、世界のNobuレストランのオーナーの松久信幸氏が特別コメンテーターとして登場し、うま味は日本発の味だが、世界の国々の料理にとって欠かせないものであるとお話され、うま味を極めた料理人として村田吉弘氏を参加者に紹介しました。

続いて、懐石料理の名店、京都「菊乃井」本店三代目主人村田吉弘氏による先付、八寸、向付、煮物椀、中猪口、焼き物、ごはん、留椀、そして水物の9皿からなる懐石料理が供されました。
参加された方々は、桜をテーマにうま味を生かした料理を愛で、今まで経験した中で最高のお料理であると称賛しました。


3月20日、日本政府はユネスコに「和食 日本人の伝統的な食文化」を無形文化遺産として申請しました。
うま味インフォメーションセンターは、今回の催しがアメリカでのうま味の更なる普及につながるだけでなく、「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録される一助となることを願っております。

二宮理事によるうま味レクチャー
二宮理事によるうま味レクチャー
料理準備の様子
料理準備の様子
村田吉弘氏による料理の説明
村田吉弘氏による料理の説明
料理人全員による挨拶
料理人全員による挨拶
八寸
八寸
向付(鯛と牡丹海老の刺身)
向付(鯛と牡丹海老の刺身)
煮物椀(甘鯛の桜の葉蒸し、蕨とおかきを添えて)
煮物椀(甘鯛の桜の葉蒸し、蕨とおかきを添えて)
焼き物(鮭の味噌漬けを燻して焼いたもの)
焼き物(鮭の味噌漬けを燻して焼いたもの)
御飯(京都スタイルちらし寿司)と留椀(牛蒡)
御飯(京都スタイルちらし寿司)と留椀(牛蒡)
水物(苺のアイスクリームと苺のスープ)
水物(苺のアイスクリームと苺のスープ)