うま味インフォメーションセンター

活動報告

日本薬学会東北支部大会でのうま味ランチョンセミナー

2012.12.01

日  時 平成24年10月7日(日)12:00~13:15
場 所 青森大学記念ホール
参加者 240名
講演者 NPO法人うま味インフォメーションセンター 理事長 栗原 堅三(北海道大学名誉教授、青森大学特任教授)
報告者 NPO法人うま味インフォメーションセンター 栗脇 美緒

平成24年10月7日(土)、第51回日本薬学会東北支部大会が青森大学(青森県青森市)にて開催されました。 同支部大会は、東北地区の薬学部を持つ大学が毎年この時期に持ち回りで開催しており、青森大学での開催は今回が初めてとなります。 研究発表演題数は、口頭発表103題、ポスター発表45題で、7会場に約300名が参加して活発な議論が交わされました。 また、本学会のプログラムの一つであるランチョンセミナーは市民講座として一般の方にも公開で開催され、青森大学特任教授で当センター理事長の栗原堅三が「世界が第五の基本味として認めたうま味の魅力」と題して講演いたしました。 講演会には、学会員、青森大学学部生・大学院生と一般市民の方々約240名が参加され、熱心に聴講されました。

青森大学崎谷康文学長よりうま味研究の第一人者として紹介されて登壇した栗原理事長は、おいしさを構成する重要な要素である味覚の説明、そこから第五番目の基本味として世界に認められたうま味、池田菊苗博士によるグルタミン酸の発見からイノシン酸、グアニル酸発見の歴史、そして世界から注目されるうま味の機能の数々、さらにはグルタミン酸ナトリウム(MSG)、うま味調味料に対する誤った認識とそれを解消してきた取組みの経緯等について、一時間半にわたってうま味研究への熱意あふれる講演を行いました。
池田菊苗博士がドイツ留学中に日本人の体格を食生活の向上により欧米人に引けをとらないものにしたいという思いを抱き、そこからうま味を発見するに至った経緯や、うま味調味料の登場により多くの人たちが手軽にうま味を活かした食生活を楽しめるようになった事実は、同じサイエンスの分野で学ぶ学生の方々に強い刺激を与えたことと思います。
また、研究者の方々に加え、市民講座として参加された一般市民の方々も、講演を興味深く聴講されている姿が印象的でした。

うま味インフォメーションセンターは、うま味とうま味調味料に対して正しく理解されるよう、いろいろな機会を通して普及活動を行ってまいります。

会場風景
会場風景
The New York Time記事を紹介する栗原理事長
The New York Time記事を紹介する栗原理事長
上田條二教授(右)(青森大学薬学部・日本薬学会東北支部大会実行委員長)と栗原理事長(左)
上田條二教授(右)(青森大学薬学部・日本薬学会東北支部大会実行委員長)と栗原理事長(左)