うま味インフォメーションセンター

活動報告

Essence of WASHOKU in a healthy diet

2017.02.27

  • 日  時   :2017年1月21日(土)
  • 場  所   :ケンブリッジ大学コーパスクリスティカレッジ
  • イベント名称:Essence of WASHOKU in a healthy diet

イギリスのケンブリッジ大学コーパスクリスティカレッジ(13世紀に設立された大学都市にあるカレッジの一つ)のダイニングホールで和食をテーマとした夕食会が開催されました。同カレッジの日本研究学科のBarak Kshunar教授の提案により、在英国日本大使館が主催、ロンドンで活躍する日本人料理人による日本料理アカデミーUK、UICの協力のもと、約70名の参加者が和食を楽しみました。

Barak Kushner教授
Barak Kushner教授

ケンブリッジ大学コーパスクリスティ―カレッジでのWASHOKU Dinnerの構想は3年ほど前から検討していました。日本大使館、日本料理アカデミーUKとUICの協力で、このDinnerが実現したことを大変嬉しく思っています。
(Barak Kushner教授)

二宮くみ子理事
二宮くみ子理事

和食の特徴とうま味
和食を最も特徴づけているのは'だし'です。純粋なUmami Waterともいえる液体をスープストックとして使用しているのは日本だけ。肉や野菜を煮込んで作ったスープストックは肉や野菜から抽出された沢山の成分が入っているので、'だし'よりも複雑な味をしています。日本と西洋では、うま味への触れ方が異なります。最近では和食の理解が進み、'だし'のうま味を上手く活用することで、油脂や食塩を控えても美味しく食べられる健康価値が注目されています。

ケンブリッジ大学の教授陣、学生、メディア関係者等で会場は満席。カレッジの日本学科の先生も多く、皆さんカレッジ初のWASHOKU Dinnerを楽しみにしてきました。

蛤を丁寧に掃除しているカレッジ専属のシェフ。普段は学生達が、今日の会場であるダイニングホールでランチをします。その調理をするのが、カレッジシェフの日々の仕事です。
当日の昼過ぎ、キッチンでカレッジのシェフ達にうま味レクチャー実施
ムール貝と蛤の潮汁
鱸の野菜床マリネ(マーマイトが隠し味)
野菜だしと豆乳ベースのブイヤベース
酒粕ソルベとグリーンティースポンジケーキ

料理長 林大介さんからのメッセージ
今日のメニューのコンセプトはノンオイル、ノンバター、ノンクリームです。動物性の油脂を使わなくても、和食のコンセプトを活かすことで、ヘルシーで、かつ満足感のある食事ができます。ドライトマトの野菜だし、イギリス伝統のうま味ペーストであるマーマイトなどを上手く使えば、イギリスの家庭でもOK!