うま味インフォメーションセンター

活動報告

健やかな毎日をいつまでも~荻窪保健センターでうま味講義

2024.02.27

2024年2月27日、うま味インフォメーションセンター(UIC)は東京都杉並区の荻窪保健センターにてうま味講座を行いました。
講座の企画と主催は荻窪保健センターです。デジタル化が進み暮らしが便利になった一方で、「おうち時間」が増えて活動量が減りがちな区民のために、生活習慣の改善を目指した4講座が企画されました。講師として医師や歯科衛生士、運動療法士が登壇し、参加者は座学や血管年齢測定、エクササイズなどを通じて生活習慣病の予防について学びました。
うま味インフォメーションセンターも講座の一つを担当、木戸妥恵理事が「『うま味』 を 体験!からだ想いのおいしさの秘密」と題し、ドライトマトやだしのテイスティングを交えながら、うま味の健康への寄与についてお話しました。

「昆布水を使ったドライマウスのリハビリ」を体験していただきました

今回の講座は、区民の皆さんの生活に寄り添った内容になるように特に心がけました。
講座は、ドライトマトをゆっくり噛んで「うま味とはどういう味なのか」を体験することからスタート。続いて、うま味発見の経緯や特質についての説明、昆布出汁とかつおだしを使った相乗効果の体験が行われました。
相乗効果の体験では、合わせ出汁でうま味の強さが7‐8倍になることを体験した皆さんが「あ!」という驚きの表情を見せたことが印象的でした。

さらに木戸理事は、うま味の健康効果について説明。
うま味を利用すれば、美味しさを損なわずに減塩できること、だ液の分泌を促進する性質を利用して、ドライマウスの改善を図れることを紹介しました。

木戸理事が利尻昆布を一晩水につけたボトルを示しながら、「1日10回、30秒ほど口に含むことで、だ液が出る働きを体に思い出させるトレーニングです」と語ると、参加者の皆さんは実際に昆布水を口に含み、だ液が分泌されることを感じとって納得の様子でした。

講座後のアンケートでは、「塩分を減らすためにうま味を上手に使ってみたい」、「早速、こんぶ水を試したい」、「料理作りに大変参考になりそうです。『うま味』を上手に利用して賢い生活者になれたら」等の感想が寄せられました。

うま味はおいしさに寄与するだけでなく、減塩や唾液分泌の促進、満腹感をもたらす等、健康への効果も併せ持つことがわかっています。是非、うま味の良さを取り入れて、健康的な毎日を送っていただきたいと思います。