2014.03.27

日時	：	２０１４年２月２５日（火）　午後１時３０分～４時
場所	：	NPO法人 うま味インフォメーションセンター
参加者	：	Mr. Danny Jansen （シェフ） ／ Ms. Patricia Snijders （クッキングスクール経営者） ／ Mr. Henk de Bruin （Apex Inc.）
説明者	：	うま味インフォメーションセンター学術担当 アナ・サン・ガブリエル博士
報告者	：	うま味インフォメーションセンター事務局 栗脇 美緒

うま味インフォメーションセンターでは、食や料理に携わる方々を主な対象として、うま味を正確に理解していただくための活動を国内外で実施しております。このたび、日本の食について知見を深めるために来日されたオランダ人気料理番組　"２４KITCHEN"の看板シェフ、Danny　Jansen氏の依頼に対応し、日本の食を理解するに欠かせないうま味について、弊センター学術担当アナ・サン・ガブリエル博士によるうま味体験を含めたレクチャーを実施いたしました。

レクチャーでは、最初に５つの基本味の具体的食材をあげて説明の後、ミニトマトを使ったうま味体験を行い、甘味・酸味とは異なる、口の中に長く残る味、うま味を意識していただき、参加者自身の言葉でうま味を表現していただきました。Jansen氏からは、"long-lasting"という表現があり、その理由を、サン・ガブリエル博士が、うま味による唾液分泌について説明するなど、双方向の対話がありました。
チーズや生ハムなどのうま味食材の体験に続き、昆布だしとかつおだしを順に試飲、続いて二つのだしを合わせてもう一度試飲すると、相乗効果によりうま味が強くなることを体感し、うま味のパワーを実感していただきました。そして、最後に野菜ブイヨンー塩味のみのものと、そこにグルタミン酸ナトリウムを加えたものー2種を比べていただき、うま味の持つ機能、味をまとめる機能と減塩機能を体感していただきました。
Jansenシェフは、一般の主婦向けにアジア料理を中心にした健康志向の料理を番組で提供しており、うま味を分かりやすく伝えていくために、今後も情報交換を希望するというコメントをいただきました。

うま味インフォメーションセンターは、これからも、うま味についての講義と体験を通して、うま味の理解と普及を行ってまいります。

* 今回のだしやブイヨンの試飲内容につきましては、弊センターウェブサイトでご紹介しておりますので、関心のある方はぜひご覧ください。
https://www.umamiinfo.jp/what/tasting/know.php

* 24KITCHEN：オランダを拠点に、欧州12カ国へ8か国語でオンエアされている人気料理番組。 Websiteはこちらになります。
http://www.foxinternationalchannels.com/brands/24kitchen