うま味インフォメーションセンター

活動報告

日本調理科学会2023年度大会に参加

2023.09.09

うま味インフォメーションセンターは、2023年9月9-10日、一般社団法人 日本調理科学会が主催する「日本調理科学会2023年度大会」に出展しました。
同大会は「おいしさの複雑さの解明と共創―持続可能な食を導く調理科学―」というテーマで広島県立大学を会場に実施されたものです。コロナによるオンライン開催を挟み、今回は4年ぶりの全面的な対面開催となりました。2日にわたった本大会には、調理科学の研究者を中心におよそ500名が参加し、学術講演、企業セミナー、ポスター発表などで賑わいました。

大会2日目にはうま味インフォメーションセンター副理事長で女子栄養大学教授である西村敏英博士が公開学術講演に登壇。
「おいしさを引き出すコクの科学-調理過程におけるコクの生成機構と活用-」と題して、西村博士はうま味物質のコク生成への関与をはじめ、うま味と深い関係にあるコクについて、既知情報に調理科学的な解釈や新しい考察も交えて講演。さらに、「うま味」と「旨味」は同音異義語であり、大学の講義でも是非正しい使い方を徹底していただくよう、博士から会場の皆さんへのリマインドもありました。
講演には、大学の研究者ら約400人が集まり、非常に熱心に聴講、講演後には活発な質疑応答が行われました。

公開学術講演後にブースの前で。(右から UIC副理事長の西村敏英博士、UIC木戸妥恵理事)

うま味インフォメーションセンターの展示ブースでは、2日を通して100名を超える来訪者に対応しました。野菜ブイヨンの試飲を使ったうま味の効果の体験や、冊子・チラシの配布、うま味とコクの関係やWEBコンテンツを掲載したポスターを掲示するなど、うま味についての正しい理解の促進に努めました。特に西村博士の講演後は、論文から抜粋した図を掲示したポスターの前で立ち止まる方も多く、「先程のお話に出てきた図ですね!」と興味深くご覧になっていました。

うま味とコクの関係やWEBコンテンツのQR Codeを掲載したポスター(クリックで拡大)
大学の先生や学生の皆さんを中心に、多くの方がUICのブースを訪れました。