日本の 郷土料理と うま味

東京都 の郷土料理

江戸雑煮
江戸雑煮

江戸時代から受け継がれる東京の「江戸雑煮」。

そもそも雑煮は、室町時代の京都や大阪で、将軍様の行事や上流階級のお祝い事、例えば婚礼などの宴会で出されていたそうです。雑煮が身分に関係なく正月の祝い事に食べられるようになったのは江戸時代からといわれ、その頃は正月のお祝いは雑煮が主役でした。年神様を迎えるため地域の食材とお餅をお供えし、年神祭りを行い、そのお供えものを下ろして神聖な水と火で煮て、年神様と一緒に食べるという大事な儀式でした。そのため、雑煮は全国的に存在します。その味付けを見てみると、じつはすまし汁がほとんどで、例外は、みそ仕立ての関西や四国の一部と、小豆(あずき)汁の島根や鳥取の一部です。