日本の 郷土料理と うま味

愛知県 の郷土料理

ふきの煮つけ
ふきの煮つけ

愛知県の郷土料理「ふきの煮つけ」は、家庭や学校給食などで親しまれている料理です。
現在、流通しているふきの多くが、愛知県の伝統野菜の「愛知早生(わせ)ふき」で、知多半島が一大産地となっており、その歴史は明治中頃までさかのぼります。現在は10月から翌年1月に収穫する「秋ふき」と、2月から5月に収穫する「春ふき」が生産されています。
4月上旬から中旬にかけて、二十四節気では「清明」と言い、これは「清浄明潔」ということばの略で、全てのものが清らかで生き生きしているという意味です。この時期にとれる「ふき」を、うま味たっぷりのだし汁とともに味わってみませんか。

ひつまぶし
ひつまぶし

鰻を蒸さずにそのまま焼き上げた蒲焼きの身を細かく刻んでお櫃(ひつ)の中のご飯にのせます。お櫃の中のご飯を混ぜて食べることからこの名が付けられました。 食べ方に特徴があり、そのままで、薬味をのせて、さらにはお茶漬けにして、一度に3種類の食べ方ができ、うなぎの美味しさを存分に味わうことができます。愛知県は鹿児島県に次いでうなぎ養殖生産量第2位を誇り、特に三河一色産(一色町)のうなぎは、全国のうなぎ生産量の約3割、市町村別では全国一といわれます。

たれを付けて焼いた鰻の香り、色、味ともにご飯との相性抜群です。たれの中に濃縮された醤油、だし、みりん等のうま味と香りが、食欲をそそります。お茶漬けにすれば、濃厚なうま味は口中に広がります。